2017年9月11日月曜日

愛高教の奨学金が紹介されました!





 中日新聞 2017年9月5日付

給付型奨学金、カンパ求む 教職員組合が運営、資金不足

 恵まれない高校生ら向けに、県民や教職員からのカンパ(寄付)で十五年前から運営されている給付型奨学金制度がある。愛高教(愛知県高等学校教職員組合)が運営する奨学金。ただ、最近は資金不足に悩む。
 二〇〇二年、教職員からのカンパを基に創設された。修学旅行の積立金やPTA会費などを滞納するほど困窮している高校生や、特別支援学校の子どもたちを救済するためだ。
 生徒一人あたり年五万円を支給し、これまでの支給総額は七百二十四人、三千六百二十万円に上る。
 〇八年のリーマン・ショック直後は、企業の倒産や収益悪化の影響で申請者が急増。支給人数が年八十人に上った。ここ五年ほどは五十人前後で推移しているが、担当者は「ひとり親世帯や、両親が病気で就業できないなど、経済情勢だけが原因ではない子が目立つ」と話す。
 一六年度の申請者数は六十人だったが、そのうち三十二人はひとり親世帯だった。
 奨学金を受給した生徒の一人は父子家庭で、父親は離婚した母親側への養育費の支払いなどで困窮。修学旅行費の積み立てなどを滞納し、修学旅行の参加は一人だけ泣く泣く断念したという。
 奨学金の給付を続けるには、年二百五十万円ほどの運営資金が必要。しかし、現在の残額では、数年後に資金が尽きるという。
 これまでも何度か資金難に陥ったが、退職する教員が退職金から数百万円をまとめて寄付するなどして、何とか持ちこたえてきた。
 担当者は「県は子どもの貧困率を調査して施策に反映させるなど、力を入れている。恵まれない子どもに温かい県であるよう、民間からも広く支援をお願いしたい」と話す。(問)愛高教=052(261)8155
 (今村太郎)

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