愛高教では、2002年度、主任手当の搬出金や教職員のカンパを基金として、
返済義務のない奨学金制度をつくりました。
2019年度までの18年間で合計839名の生徒に総額4,195万円の奨学金を支給することができ、
その後も、市民の方や県立学校の教職員と退職者からのカンパに支えられ、
この給付制奨学金制度を守ってきました。
近年の貧困格差の広がりは、生徒の家庭も直撃し、ますます深刻な状況となっています。
2010年度から、高校授業料を国が負担する制度がはじまりましたが、
学校納入金や通学費、部活動の費用などが家計を圧迫しています。
文科省が2016年度に実施された子どもの学習費調査の結果について、
保護者が支出した1年間・子ども1人当たりの学習費総額が
公立高等学校(全日制)で45万1千円となっています。
2014年度には奨学給付金制度が創設されましたが、家庭が負担する教育費の高さからすれば
額も少なく、まだまだ不十分なものと言わざるを得ません。
生活に困窮し、経済的に困っている生徒たちの緊急避難的な制度として返済不要の
「愛高教奨学金」の役割は大きくなっています。(2020年5月)
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